こんにちは
花と写真の教室shiu
兵庫・姫路で
フラワーアレンジメント教室
フォトスタイリング教室を開催しています。
今が旬の芍薬。
「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるように、高貴な美しさを漂わせ、エレガントな大輪の花を咲かせます。
芍薬のつぼみは、大輪の花からは想像できないくらい固くて小さいんです。
小さなつぼみから満開までの姿が、劇的に変化するお花は珍しいです。
芍薬は開花し出すとスピードが加速しあっという間に満開になりますが、咲くまでの間が長く、固いつぼみが咲かずに終わってしまうこともあるすこし手間のいるお花です。
つぼみを買って、咲かずに終わってしまったという残念な結果とならないように、開花させやすくするコツをご紹介します。
芍薬のつぼみの開花方法
固いつぼみの状態の芍薬。
こちらの花をきれいに咲かせるようにします。
用意するもの
左から
①新聞紙
②タオル
③固いつぼみの芍薬
④セロテープ
⑤花切ばさみ
⑥花瓶
⑦テッシュペーパー or キッチンペーパー
STEP1 つぼみの蜜を拭き取る
開花をおくれさせる原因の1つに密があります。この密がつぼみについたままだと開花の妨げになります。
つぼみの先についているベタベタした密がついていたら、濡らしたペーパーで優しく拭き取ります。水で洗い流してもOKです。
切り花の芍薬は、エネルギー供給源の根を切りとられたため、パワー不足な状態です。パワー不足の状態で、非常に固いつぼみを開花させるにはかなりのエネルギーが必要になります。
ネバネバとして開花しづらくしている蜜をとってあげると開花しやすくなりますよ。
STEP2 葉っぱを適度に取り除く。
芍薬は沢山の葉がついています。そのままだと葉っぱから沢山の水分が蒸散して、肝心な開花に必要な水分が不足してしまいます。
たっぷりな水分、栄養があってこそ開花に必要なパワーが保たれます。
上の葉3枚位を残して下葉を全て取り除き、花への水揚げをよくしてあげましょう。
STEP3 茎の切り口は斜めに、茎の長さは短めにカットする
茎の切り口を斜めにするのは、多くの花に共通する方法です。斜めにカットすることで、水を吸い上げる面積が増えます。
また、茎の長さを短く切ることで、花全体に水が行き渡りやすくなります。
水をためたボウルや花瓶の中でカットするとなお水揚がりが良くなります。
STEP4 新聞紙にくるむ
ふんわり新聞にくるむのではなく、葉を全ていれしっかり目に巻きます。
葉とつぼみが新聞紙の中で収まるようにくるみます。
STEP7 深水に入れる
花瓶に多めの水を入れ、新聞紙ごと給水します。
新聞紙が水にぬれるくらいに浸します。
半日後
一日経過
水揚げが成功すると固いつぼみがほぐれてふんわりしてきます。
うまく水が揚がってくると固さがぼぐれ、花びらの見える面積が増えます。
ここまで来たらもう大丈夫。
個体差があって、加速をつけて開花する花や、2~3日かけてゆっくり開花する花など、開花スピードはさまざまですが、花開くようになります。
咲かない場合は?
もし、これでも咲かない場合は湯揚げします。
それでも咲かない場合は、そもそも咲かないつぼみなのかもしれません。
最近は、生産者さんも日々奮闘されていて、「咲ききる芍薬」をブランドにしている産地もあります。
昔よりかは咲ききらない芍薬は減ってきているのは嬉しいですよね。
固いつぼみがなかなか咲かない場合、是非試してみて下さいね。
写真と文
岡智子
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